“イノシシ出没注意””クマ目撃情報”
先日、私の住む町内の回覧板にそんなビラが入っていた。
それからというもの、町内のウォーキング愛好家たちの間に、
クマよけの鈴をつけて歩く人が出てきた。いつも夜の決まった時間になると、
話し声と鈴の音が通り過ぎてゆく。
私のかつての趣味が、基本野宿のバイクツーリングだった事もあり、
野生の動物たちと出くわす機会は何度かあった。
暗闇で大型野生動物に出会うと、緊張が走る。
その意外な大きさだったり、動きだったり。
襲ってこないだろうか。
そもそも、なんでここにいるんだこいつ?
それは、俺の方か?
その姿に見惚れる事もあったが、ドキッとする事も多かった。
夜道に、街灯があると安心する。
光があれば安心かというと、そう単純なものでもないだろうが、
視界が得られるのはありがたい。
ヤマキの仕事は、微力ながらその安心の一端を担っている。
そう思うと誇らしい気持ちになってくる。
それにこれからの季節、街はライトアップされ、人々の目を楽しませてくれるだろう。
夜道で出くわしてドキッとするのは、なにも動物ばかりではない。
暗がりから急に人が出てきても、かなりドキッとしてしまう。
いや、人間が一番怖いかも。
それにしても、クマ鈴。
聞こえるたびに、ちょっと警戒してしまう。
え?!ここにクマいるの?なんて。
いやあ、住宅街でクマには会いたくないなぁ。
旭工場 横田慎也